どうぶつの動画を中心に紹介します。 みんなで癒やされましょう。
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この部屋には窓がひとつだけ存在する
その窓の先に見えるのは通路だ
人がひとりだけ通ることができるくらいの
細さの通路が見える
その通路には
人が通るための目的と
もう一つ部屋の中を
監視するためもあるだろう
そして、通路を挟んだ向こう側の壁にも窓がある
その窓からは空を見る事もできる
しかし見ることのできるのは
何重もの薄汚れたガラスやプラスチック製の
窓越しなので鮮明な風景や雨の激しさは
見て取ることができない
見えるのは、空と高層ビル屋上や貯水タンクのみだ
毎日同じ景色を見続けなければならないのだ。
この四角い部屋にも入り口が
ひとつだけ存在する
奥にある窓とは別に
手前側に入口がある
入り口といっても中からは
絶対に開けることができない
外からのみ、開閉が可能だ
中から、地面から天井にかけて
窓と同じように無数に穴の空いた
透明な強化プラスチック製によって
遮られている
その、強化プラスチックの先に
動物園であるような
鉄格子が存在する
しかし、動物園と違うところは
その、入り口の下側に
完全な穴がある
大きさも指が入るほどの
大きさではなく
横に15センチ
縦に30センチぐらいの大きさだ
その穴は何故あるのかというと
そこから、食事や新聞などの
物を出し入れする為の穴だ
中にいる者が出さないように
ここの部屋の入口は扉などではない
中の者を閉じ込めておく檻なのだ
この部屋には、和式の水洗トイレが
ひとつだけ付いている
しかし、ここのトイレには
密室な空間などは存在しない
一応、壁によって区切られているが
公園などにある、公衆便所のように
上と下に、広い隙間がある
真ん中の体だけ隠れるぐらいの大きさだ
さらに、扉は手で押しても引いても開く扉で
当然、鍵は付いてはいない
西部劇などででてくる
スイングドアとかウエスタンドアなどと呼ばれるものだ
そして、扉には多くの隙間があるので
臭いも部屋の中に拡散する
たとえ、水を流した所で
多少の時間はその匂いで
部屋の中が充満する
さらに、ここのトイレは自分で
水を流すことができない
水を流すためには
毎回、一度トイレの外に出て
部屋に外に合図を
送らなければならない
ここでは、トイレすら自由にできない。
この部屋の朝は早い
毎朝必ず例外なく6時半に起床だ
この、6時半といううものは
6時半には完全に
起きていなければならないという事だ
その時間に、目覚ましが鳴るわけではない
布団を畳んで直ぐに動けるように
準備して置かなければならない
なので実際は6時半より前に
自力で起床しなければならない
当然、目覚ましなどはない
最初の頃は
6時半に起床が出来てなければ
大きな罵声で
叩き起こされるので
とても、目覚めは悪いが
慣れてくれば
起床の時間が近づけば
周りがざわざわと音がするので
その音で目が覚めるようになる
さらに言えば、部屋の外の音は
小さな足音や
水道の水が滴る音などが
以上に響きわたって聞こえてくるのだ
この部屋では休みなど存在しない。