どうぶつの動画を中心に紹介します。 みんなで癒やされましょう。
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ここに、照明器具はない
それは、光が無い
と言うことではない
夜でも、光は入ってくる
ただ、部屋の中に
照明が無いという事だ
この部屋に入ってくる光は
全て、部屋の外からの
光で補っている
さらに、壁などに
コンセントを挿す
プラグなどもない
床には畳が3畳ほどある
しかし、高級な畳なことは
素人目でも見てわかる
色が、緑色なのだ
いや、それに少しグレーに近い
普通の畳では、あるであろう
畳の縁も存在しない
そう、この部屋には
何も無いのだ
ただの四角い入れ物なのだ。
この部屋には窓がひとつだけ存在する
その窓の先に見えるのは通路だ
人がひとりだけ通ることができるくらいの
細さの通路が見える
その通路には
人が通るための目的と
もう一つ部屋の中を
監視するためもあるだろう
そして、通路を挟んだ向こう側の壁にも窓がある
その窓からは空を見る事もできる
しかし見ることのできるのは
何重もの薄汚れたガラスやプラスチック製の
窓越しなので鮮明な風景や雨の激しさは
見て取ることができない
見えるのは、空と高層ビル屋上や貯水タンクのみだ
毎日同じ景色を見続けなければならないのだ。
この四角い部屋にも入り口が
ひとつだけ存在する
奥にある窓とは別に
手前側に入口がある
入り口といっても中からは
絶対に開けることができない
外からのみ、開閉が可能だ
中から、地面から天井にかけて
窓と同じように無数に穴の空いた
透明な強化プラスチック製によって
遮られている
その、強化プラスチックの先に
動物園であるような
鉄格子が存在する
しかし、動物園と違うところは
その、入り口の下側に
完全な穴がある
大きさも指が入るほどの
大きさではなく
横に15センチ
縦に30センチぐらいの大きさだ
その穴は何故あるのかというと
そこから、食事や新聞などの
物を出し入れする為の穴だ
中にいる者が出さないように
ここの部屋の入口は扉などではない
中の者を閉じ込めておく檻なのだ
この部屋には、和式の水洗トイレが
ひとつだけ付いている
しかし、ここのトイレには
密室な空間などは存在しない
一応、壁によって区切られているが
公園などにある、公衆便所のように
上と下に、広い隙間がある
真ん中の体だけ隠れるぐらいの大きさだ
さらに、扉は手で押しても引いても開く扉で
当然、鍵は付いてはいない
西部劇などででてくる
スイングドアとかウエスタンドアなどと呼ばれるものだ
そして、扉には多くの隙間があるので
臭いも部屋の中に拡散する
たとえ、水を流した所で
多少の時間はその匂いで
部屋の中が充満する
さらに、ここのトイレは自分で
水を流すことができない
水を流すためには
毎回、一度トイレの外に出て
部屋に外に合図を
送らなければならない
ここでは、トイレすら自由にできない。